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きもの×SDGs

1.SDGsとは

【SDGs(エス・ディー・ジーズ)】

2015年に開催された国連のサミットで定められてから7年(2022年10月現在)、日本でもすっかり市民権を得た【SDGs】

ただ、内容について詳しく説明できるかと言ったら「なんとなーく世界で決めた環境に良いことを企業が取り組んでいるのかなと・・」そのぐらいの方が大半かと思う(特に中年層以上)。

あとはSDGsの仲間だろうと思われる言葉でサステナブル、エシカル、フェアトレード、ソーシャルグッド、ヴィーガン・・エコだってきっとSDGsの仲間なのかな・・と

 

【SDGs】の目的を簡単に・・

 

“S” Sustainable サステナブル

「sustain(持続する)とable(〜できる)からなる言葉で持続可能な、ずっと続けていける」

“D” Development ディベロップメント

「開発、発展」

“G” “s” Goals ゴールズ

「目標」

の頭文字をとったもので、「持続可能な開発目標」と言われ2030年までに持続可能な社会を目指すために定められた国際目標のことを指します。そして17の目標と169のターゲットから構成され、先進国から途上国まで、参加するすべての国の人々が対象となり、企業や政府だけではなく個人を含め「誰一人取り残さない(leave no one behind)」未来に向けて一人ひとりが意識し行動することです。

(詳細はhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html 外務省サイト)

 

詳細は上記サイトで調べて頂き、本題へ進む・・

2.【SDGs】と「きもの」

元来、【SDGs】と「きもの」の親和性は非常に高い

 

「着物~きもの~」は古くから伝わる日本の伝統的な民族衣装であり、SDGsの側面を持つ非常にサステナブルな衣裳でもある。

なぜなら「きもの」というモノの大前提が『長い間使い続けること』だからだ

 

SDGsの側面でいうと「3R」をすでにクリアしている

「3R」とは

1)Reduce リデュース(ごみになるものの発生を抑制すること)

2)Reuse リユース(一度使ったものをゴミにしないで何度も使うこと)

3)Recycle リサイクル(再生利用する、再循環させること)

で、1).→2).→3).の順番で考えたり行動したりすることが大切ということで、まずは(1.)作るときや売るまでの間にゴミを減らす→(2.)持っているモノをできるだけゴミにしない→(3.)それでもゴミとして出さなくてはならないものは再生利用に繋げることです。

 

きもので言えば

1)は直裁断で作られるため、生産工程で端きれがほとんど出ない

2)は仕立て直しが出来る(=サイズが変えられる。なんなら一枚に戻すことができる)

3)はアップサイクルが容易+親子何代まで着れるほど長持ちするのでゴミにならない

 

その他、

・古くから受け継がれてきた伝統的な技術と技法で成り立っている

・国内の職人達の手仕事

・化繊素材不使用。絹は天然由来の素材。

蚕の食べ物である桑は水やり不要で、除草剤を不使用の環境に良い植物

 

目標8「働きがいも経済成長も」

目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」

目標11「住み続けられるまちづくりを」

目標12「つくる責任、つかう責任」

目標14「海の豊かさを守ろう」

目標15「陸の豊かさも守ろう」

目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

 

などが該当する先進的且つすてきサステナブル衣裳なのだが、あくまで「元来では」の話です。

3.SDGsの実態~これから

現在では

そんなキレイなものではないのも事実で、絹は海外産(国内養蚕農家の激減)、製造は海外生産(国内の職人高齢化による減)、化繊素材使用(安価なポリ素材)なども増えているのも受け止めなければいけない。

 

冒頭でお伝えした通りSDGsも7年と過渡期に入り、企業で掲げているところが大半となることで、もはや掲げるだけではダメらしい。

「なんちゃってSDGs」「SDGsウォッシュ」が横行、目先のトレンドだけを追いかけ、とりあえずサステナブル風な商品を製作。各企業もSDGsへの取り組みは『コスト』と見なされ『とりあえず言われたからやっておく』ような意識。もはや胡散臭さや恥ずかしさまで感じる。

「なんちゃってSDGs」「SDGsウォッシュ」は消費者目線ではわかりづらいもの、そこでわかりやすく〇〇機関認定マークを取得することで「自社はしっかりと行動してます」ということを証明する流れになってきている。(それらも多くなってくると良し悪しがわからなくなる日は近いんですが)

 

では
なにをするのか

 

弊社は「きもの」とは切っても切れない関係だし、当然SDGsの媒介として「きもの」を選択する。そして企業ビジョンである『たちばなはお客様の為に永遠に続く長寿企業を目指す』ためにSDGsの裏に潜む長期的な視野でリスクとはなにかを考えなければいけない。

これは余談ですが、メタ空間におけるデジタルNFTきものが究極のサステナブルファッションだと思っている。
そしてフィジカル空間では難しかった「きもの業界の顧客の若返り」もデジタルきものファッションが可能にするし、時差と言語の問題はあれ、基本的に国という概念、ローカル / グローバルの概念がないので「世界のきもの」までの道も短くなる。
「リアルきもの」に「NFTきもの」が付いてくる(またはその逆も)。ファッション業界では「NFTがついてないならこのスニーカーはいらない」そんな日が近づいている。

 

まとまりがなくなってきたので、なにが言いたいのかというと

「2030年まであと7年しかないよ」

ということ

 

こんなことを公の場で言ってはいけないのかもしれないし、間違えを恐れず言わしてもらうとSDGsを取り組むことでまずは仲間(弊社社員のみなさん)とその家族、取引先様とその家族、そしてお客様のような『自分たちに近い周りの人達から幸せになってもらいたい』。それを積み重ねた結果、着物のような日本の伝統文化を守り、そして海や山を守り世界中の人達もという考えだ。

 

そんな誰一人取り残さない未来を考えている

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